第60回日本てんかん学会学術集会のご案内

2027年10月21日(木)から23日(土)までの3日間、北海道札幌市にて「第60回日本てんかん学会学術集会」が開催されます。
第60回という節目を迎える本大会は、北海道では45年ぶりの開催となり、「Beyond the 60th:先人の轍、我らの歩み、拓く未来」をメインテーマに、てんかん医療のこれまでの歩みを振り返るとともに、これからの未来を考える貴重な機会となります。
このたび、北海道大学病院 精神科神経科/てんかんセンターの堀之内徹先生より、本大会についてご紹介いただくコラムをご寄稿いただきました。
Purple Day Japanでは、てんかんに対する正しい理解の普及と啓発活動を進めております。本大会が、医療関係者のみならず、てんかんのある方やご家族、支援に携わる皆様にとっても、理解と交流を深める機会となることを願っております。
以下に、堀之内先生からお寄せいただいたコラムをご紹介いたします。

第60回日本てんかん学会学術集会のご案内

北海道大学病院 精神科神経科/てんかんセンター
堀之内 徹 先生

【開催概要】

項目内容
名称第60回日本てんかん学会学術集会
メインテーマBeyond the 60th:先人の轍、我らの歩み、拓く未来
会期2027年10月21日(木)〜23日(土)
会場グランドメルキュール札幌大通公園(札幌市中央区)
会長三國 信啓(札幌医科大学医学部 脳神経外科学講座)
副会長白石 秀明(獨協医科大学 小児科学)
副会長溝渕 雅広(南一条脳内科)
副会長伊藤 ますみ(天使病院 精神科)

2027年10月、日本てんかん学会学術集会が札幌で開かれます。第60回という節目の大会であり、北海道での開催は実に45年ぶりです。現時点で明らかになっている情報をご紹介いたします。

大会のメインテーマは「Beyond the 60th:先人の轍、我らの歩み、拓く未来」。過去・現在・未来を順に受け渡していく言葉で、60回という区切りを回顧で終わらせず、次の60年へつなげようという意志が感じられます。

この60年で、てんかんをめぐる風景も大きく変わりました。MRIや各種核医学検査により病変が可視化できるようになり、長時間ビデオ脳波モニタリングやステレオ脳波は稀な発作や深部の発作も捕捉できるようになりました。新規抗てんかん発作薬はその効果と副作用の少なさによって生活の質の向上に寄与し、さまざまなてんかん外科手術法の開発は難治例でも根治に至る道を拡げ続けています。「先人の轍」とは、こうした医学の歩みであると同時に、就労支援、運転、妊娠・出産、教育、心理社会的支援といった、生活の側から積み上げられてきた実践の蓄積でもあります。てんかん医療は、発作を止めることを目標に据えた時代から、発作と折り合いをつけながら生活をどう組み立てるかへ、そして当事者が自分の人生の主導権を取り戻す過程をどう支えるかへと、重心を移してきました。てんかんをもつ人の生活をさまざまな視点から支えていくことも含めて、一緒に歩み、また未来を拓いていきたいものです。

会期の10月下旬、札幌は秋の終わりにあたります。日中の最高気温は13度前後、朝晩は5度を下回ることもあり、コートをご用意ください。ちょうど北海道大学構内のイチョウ並木が見頃を迎える頃で、約380メートルの金色のトンネルは札幌の秋を代表する風景です。2025年にリニューアル開館した赤れんが庁舎も徒歩圏内にあります。食も、秋鮭といくらの親子丼をはじめ最も充実する時期で、味噌ラーメン、ジンギスカン、スープカレーも外せません。

詳細なプログラムや演題募集の情報は、今後、大会ホームページおよび日本てんかん学会からの案内で順次公表される予定です。節目の大会ですから、例年にも増して多彩で魅力的な企画が並ぶものと思われます。リハビリテーションやリカバリーの視点からの演題もぜひお寄せいただき、職種や立場を越えて考えを持ち寄る場にできればと願っております。秋の深まる札幌で、会員の皆様の多数のご参加をお待ち申し上げております。

堀之内 徹
北海道大学病院 精神科神経科/てんかんセンター

一般社団法人 Purple Day Japan

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